- くだす
- くだす【下す・降す】(1)高い地位や, 権威ある地位にある者が命令・判決などを申し渡す。 《下》「判決を~・す」「厳罰を~・す」「この人の領にてあるべきよし, 仰せ~・されにければ/大鏡(師尹)」(2)はっきりとした判断をする。 《下》「決断を~・す」「評価を~・す」「君はいやに邪推を~・して/当世書生気質(逍遥)」(3)戦いやスポーツの試合で, 相手を負かす。 攻め落とす。
「強敵を~・す」「城ヲ~・ス/ヘボン」
(4)(「瀉す」とも書く)下痢をする。 また, 薬などで体内のものを肛門から外へ出す。 《下》「腹を~・す」「虫を~・す」(5)(「手をくだす」の形で)他人に指図してやらせるのではなく, 自分で行う。 《下》「自ら手を~・す」(6)下の方に向けて, ある行為をする。 《下》「盤上に石を~・す」「自ら筆を~・す」「刀(トウ)を~・すべき, 貴船伯爵夫人の手術をば/外科室(鏡花)」(7)(動詞の連用形に付いて)物事をとどこおることなく一気に進める。 《下》「読み~・す」「書き~・す」「飲み~・す」(8)身分の上の者が下の者に金品を与える。 《下》「~・され物」(9)都から地方へつかわす。「これより~・し給ふ人ばかりに(手紙ヲ)つけてなむ/源氏(若菜上)」
(10)高い所から低い所へ行かせる。「汝が助にとて, 片時の程とて~・ししを/竹取」
(11)身分などを下げる。 格下げする。「庶人に~・し, 大隅の国に適せしむ/読本・春雨(天津処女)」
(12)川の上流から下流へ流れにのせて流す。「大堰川~・すいかだのみなれ棹(ザオ)/拾遺(恋一)」
(13)雨や雪を降らせる。「そま山に立つ煙こそ神無(カミナ)月時雨を~・す雲となりけれ/拾遺(雑秋)」
〔「下る」に対する他動詞〕‖可能‖ くだせる
Japanese explanatory dictionaries. 2013.